hirokki13のノート

英語論文抄読のまとめ

線維症は一般的なTKA後の結果

Fibrosis is a common outcome following total knee arthroplasty

Scientific Reports volume 5, Article number: 16469 (2015)

Fibrosis is a common outcome following total knee arthroplasty | Scientific Reports

 

TKAは整形外科領域においてOA患者の機能を戻すことで痛みを軽減させることに最も成功した方法です。

関節線維症は創部が通常ではない密な線維組織で正常なROMを妨害しておりTKAで3-10%います。

予防的介入はなく治療は積極的な理学療法か再手術となります。

今回は通常TKA30名と再手術症例27名の組織を検討した。

再手術症例は関節線維症のある人とない人が含まれていた。

組織は肉眼的、組織学的に比較して関節線維症の理解を深めた。

肉眼的にみると通常TKAの組織は均等な脂肪組織である一方、再手術症例は密度の高い色素沈着組織であった。

再手術の場合、組織学的に劇的なリモデリング、コラーゲン沈着の増加と筋線維細胞染色の増加がみられた。

重要なのは臨床診断に関係なく再手術症例は組織学的構造が似ていた。

驚くべきことに再手術症例が線維症かそうでないか臨床的診断をされたかどうかに限らず線維症の過程が進んでいる全ての膝線維症は通常TKAと比較して線維症マーカーに有意差がみられた。

 

[感じたこと]

線維症が進行してしまうと組織学的に変化を伴うため理学療法では解決できないのではないか。可動域を治療する手技がたくさんあるが客観的評価が大事になると思う