hirokki13のノート

英語論文抄読のまとめ

オランダ人の関節形成術のデータを利用したTKA術後の痛みと機能的なアウトカムの術前予測モデルの開発

Development of Preoperative Prediction Models for Pain and Functional Outcome After Total Knee Arthroplasty Using The Dutch Arthroplasty Register Data

 

The Journal of Arthroplasty

Volume 35, Issue 3, March 2020, Pages 690-698.e2

 

要約

背景

TKA術後の治療満足度の主要な決定因子の1つに術前の予測の完了があります。最適な予測管理のために、治療結果を正確に予測することが有用です。オランダ人の関節形成の登録(LROI) されている複数の患者因子は治療結果の予測を立てるためによく利用することができるかもしれない。本研究の目的は変形性膝関節症のTKA術後患者の残存する症状の予測を作成することと検証することです。

方法

データは手術前と手術にPROMS(患者報告アウトカム評価)を登録したTKA患者全てをLROIから抽出しました。満足度と治療成績、安静時や動作時の痛み、立ち座り動作、階段昇降、歩行、ADL、膝立て、スクワットの残存症状を予測アルゴリズムに構成して多変量ロジスティック回帰分析を行いました。私たちは鑑別と検定の測定を検査する予測の性能を評価しました。

結果

7071名の患者データがデータ解析されました。スクワット(男性59%女性72%)と膝立て(男性56%女性71%)時の残存した症状は最も頻繁で、最も頻度の少ない症状は歩行時(男性12%女性16%)、安静時の痛み(男性14%女性18%)と報告されました。この予測アルゴリズムは臨床統計者によって個々の患者の残存した症状の確率を発表したことを提示されました。立ち座り、階段昇降、歩行、ADL、治療成果に関する残存した症状のモデルは判別できる評価を明らかにしました。(ROC曲線下面積0.68-0.74)。その膝立てやスクワット、痛み、満足度の残存した症状によるアルゴリズムは明らかにしました。あまり良くない結果を明らかにしました。(ROC曲線下面積0.58-0.64)。その較正曲線はモデルの中で最も適切な検定として明らかにした。

結論

患者のかなり多くの比率でTKA術後の残存した症状を持っていました。本研究は人口統計と患者評価アウトカムのデータを集め、LROIの中で術後の残存症状の確率を予測することができたことを明らかにしました。そのモデルは治療の成功、機能的アウトカム、疼痛軽減に関して個々の患者で特異的な10項目の残存している症状の確率を予測することを開発しました。この予測はTKA患者の個別的な管理を予測することに使用することができます。

 

《感じたこと》

多くの症例で負荷のかかる動作に関しては痛みや症状は残存しているが歩行や安静時など負荷のない動作に関しては残存していなかったということができそう。