hirokki13のノート

英語論文抄読のまとめ

TKAの手術時間に影響する因子は何か?

What Factors Influence Operative Time in Total Knee Arthroplasty? A 10-Year Analysis in a National Sample

 

The Journal of Arthroplasty

Volume 35, Issue 3, March 2020, Pages 621-627

要約

背景

CMS(メディケア&メディケイドサービスセンター:公的医療補助制度)によるTKAの償還の変化はこれらの手術を行うのに必要な時間の減少を認知することとされています。一方でアメリカで記録されたTKA手術時間とこれらの値を左右する因子について、CMSはほとんど情報がありません。従って、私たちのこの研究の目的は①手術時間が延長したこと②手術時間変動の決定する因子について評価を行いました。

方法

2008.1〜2017.12.31までの間にTKAを行った方は米国外科学会のデータベースによって照会されました。全てのTKA症例は 私たちの研究の時期に実施されたデータは全て含まれました。多変量直線回帰モデルは研究期間内で手術が延長した原因因子を評価するために作られました。

結果

最終的に140890例のTKA症例が分析されました。この研究期間内での手術にかかった時間の平均は92.6分でした。四半期の評価は平均の5分以内で留まりました。(89.8〜97.51分)

年齢、性別、機能状態、麻酔の種類、BMI、手術年、輸血量、術前検査所見は手術時間延長で優位に変化がありました(P < .05 for all)。

結論

私たちの分析は、手術時間に影響する多くの要因がありますが、手術時間は安定していることを示しています。医療提供者は周術期の結果に影響を与える要因を緩和しながら手術時間と作業努力を維持しているため、この情報は医師の償還に関して十分に検討する必要があります。

 

《感じたこと》

手術時間の影響因子は多岐にわたっているが、実際の手術時間が大きく違いをみせているわけではなさそう。どうやって膨大なデータを解析したのかな、、、